おじいちゃん雲の撮影に成功!
2008年02月04日
前回にも書いたとおり、当時の写真撮影において、雲の撮影は非常に難しかったようです。
「私は、雲の魅力に取りつかれたようで、どうしても風景には雲はなくてはならない大きな存在であり、雲のない風景写真などはあり得ないのです」
当時の写真の大家、佐和九郎先生著の「整色写真の撮り方」を東京からわざわざ取り寄せ、これをむさぼり読んでは現像・焼付けを繰り返しました。
また、当時ではあまり売られていなかったパンクロマチックのフィルムや乾板を使用し繰り返しチャレンジしたのです。
四つ切サイズまでの引き伸ばし機まで手作りで製作したのです。
そして、晴天の昭和三年十一月中旬、冬らしい白い雲が泳いでいる午後二時、フィルター3号・絞り開放6.3、シャッター1/10、太陽の照るタイミングを狙いシャッターを切る。
そして現像・定着・水洗そして乾燥まで、原板操作・印画紙操作もすべてがおじいちゃんの手により完成されたその写真には見事にキレイな雲が写し出されていたのです。
「これは言葉では言い表せない。嬉しい、涙が出るほど嬉しい。」
おじいちゃんの撮った写真 その38
雲がはっきりと写ってます。
まとめておじいちゃんシリーズ。
Posted by UDマン at 08:52│Comments(1)
│おじいちゃんの写真館
この記事へのコメント
おじいちゃん、おめでとう!
Posted by わらくら at 2008年02月04日 12:01