おじいちゃんの右足凍る。

2008年01月14日

大正9年。ボクのおじいちゃんは岡山の旧制津山中学の5年生。中学生活最後の年です。

津山は山間部のため夏は涼しいのですが、転校前の鳥取と違って冬は雪はあまり降りませんが相当寒いようです。


現在のように、冷暖房完備というわけにいきません。

おじいちゃんの自分史「賢太郎抄」によると、「書きものしようにも冬はインクが凍ることもある」と記されています。


また、登校前には靴がカチンカチンに凍っていて、ビッコをひいている悪い方の右足を差し込んで、火の気のまったくない教室での授業は痛ましいほど苦痛だったそうです。

1時間目が終わったころ、靴が溶けだして濡れた足の型が残るのです。

そんな右足を見て英語のN先生は「君は小便室へ行って足を温めてきなさい」と親切に言ってくれた時は胸が熱くなるほど嬉しかったのです。

三学期になると、雨天体操場に炭火を入れた大きな火鉢を5箇所に置いて、休憩時間になると生徒たちがあたりにくるのです。

そんな時代でした。

おじいちゃんの右足凍る。
 おじいちゃんの撮った写真 その18

 どこかの海岸です。

 寂しそうな情景ですね。








おじいちゃんシリーズはこちらにまとめてます。




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